「人と生き物の入会地」を目指して
水源の地に、思いをはせて水を飲む。
「飲水思源」を合言葉に、利根川でむすばれた上流部と下流部の住民が、群馬県みなかみ町・藤原地区にある元入会地(いりあいち)や古道、古民家の再生・保全と活用に取り組んでいます。
主たる活動フィールドは、かつての茅場(ススキ草原11ヘクタール)と薪炭林(ミズナラ林10ヘクタール)からなる元入会地(21ヘクタール)です。
□ これを森林塾青水(せいすい)がみなかみ町から借り受け、
●春の野焼き ●侵入木の伐採 ●秋の茅刈り
●茅葺材の供給 ●生き物調べ
●ミズナラ高齢木の伐採 ●原木キノコや割薪の供給 ●自然ふれあい楽習の場の提供
など、管理放棄地の再生と活用に取り組んできました。
□ ほかにも、地域住民・古老へのヒアリングやフィールドスタディーの結果を踏まえ、
●古道の再生とフットパスとしての活用
●古民家の再生と教育旅行や交流拠点としての活用
など、さまざまな地域再生・活性化の活動に取り組んでいます。
目指すのは「人と生き物の入会地」
水源地域の豊かな自然の恵みを、流域のみんなで利用しつつ次世代につなぐ、「流域コモンズ」づくりです。

イベント情報

  • 9月30日(土曜)、10月1日(日曜)、「土呂部草原で茅ボッチづくり」(原則会員限定)(←くわしくはここをクリック)をおこないます。森林塾青水は藤原上ノ原の活動だけでなく、関東地区で同じように草原保全活動をしている仲間とも交流しています。今年も、日光土呂部の草原を再生・保全する「日光茅ボッチの会」と土呂部に出向き共同で作業をします。
    主な作業は冬の牛の飼料にするボッチづくりです。作業を早めに切り上げて、自然観察会も行います。この地では今年6月、絶滅危惧種Ⅱ類のクロビイタヤが栃木県で初めて確認されて話題となっています。このほかリンドウ、アキノキリンソウ、ウメバチソウの可憐な草花が皆さんを歓迎してくれるでしょう。今回は、受け入れ施設のキャパシティや移動手段の関係で、前回に引き続きで恐縮ながら会員および会からご案内する方を優先させていただきます。日帰り参加はできません。 お申し込みはこのホームページ上の「入会案内・申込・問合せ」タブ→プログラム参加申込をクリック、記入ください。申込み期限は9月11日(月)です。奮ってのお申し込みをおまちしております。
  • 9月10日(日曜)10:30~12:00、第1回東京楽習会「火の文化と古代発火法」(←くわしくはここをクリック)を東京にておこないます。古代技術史・民族文化研究家である関根秀樹さんをお招きし、青水にとって大切な課題である「火」について楽習します。講師をお願いした関根秀樹さんは現在、和光大学で「火の人間史」、多摩美術大学で「絵具実習」等の講師をつとめておられ著書も数多く、火や森林文化に関するものでは、『縄文生活図鑑』(創和出版)、『たくさんのふしぎ 火』(福音館書店)、『焚き火大全』(創森社)、日本の伝統的な斧や鉈などについての連載をまとめた『刃物大全』(ワールドフォトプレス社)、『縄文人になる』(山と渓谷社)などがあります。当日は火おこし道具のほかに、間伐材などで作ったスプーンや、焚き火、炭火で鍛造した五寸釘ナイフなども持参していただき、神社境内で実演を交えながらお話をいただく予定です。(昼食は終了後、自由参加とし、近所のそば屋さんを予定しております。)
    会場は、火を扱う関係で、東京都荒川区西尾久3-7-3尾久八幡神社参集所となっており、わかりにくいところになっておりますが、奮ってのご来場をお待ちしております。お申し込み期日は特に設けませんが、先着25名で締め切らせていただきます。このホームページ上の「入会案内・申込・問合せ」タブ→東京楽習会/流域連携活動をクリック、記入ください。
  • 8月の野外活動は休止して、9月2日(土曜)、3日(日曜)、「玉原高原ブナ平&藤原諏訪神社例大祭」(会員限定)(←くわしくはここをクリック)をおこないます。藤原と隣接する沼田市玉原(たんばら)高原は、ブナの巨木が立ち並ぶブナ平や小尾瀬と呼ばれる湿原の広がる自然豊かな場所です。そしてバスや列車のない時代には、玉原を通る「玉原越え」の山道が、藤原と沼田市街地とを結ぶ最短経路として使われていました。今回のプログラムでは、1日目にブナ平で巨木の森を探訪し、2日目には「玉原越え」の道をたどって藤原へ下り、諏訪神社例大祭に参列して800年以上にわたって受け継がれている伝統芸能の獅子舞を鑑賞します。予定定員に達しましたので、お申し込みは締め切りました。
  • 7月22日(土曜)、23日(日曜)、16名の参加を得て「上ノ原賑わい観察(野鳥)・防火帯刈払い」(←くわしくはここをクリック)をおこないました。夜の車座講座では、野鳥の専門家に野鳥観察のポイントなどをお話しいただき、大変有益でした。

お知らせ

  • 茅風51号が発行されました。2017年1月から4月にかけての活動が載っています。
  • 2015年上ノ原が環境省「生物多様性保全のため重要な里地里山」(←クリック)に選定されました。全国で500か所、群馬県では、桐生市2か所、甘楽町1か所、片品村1か所、川場村1か所と並んで選定されたものです。更に、2017年6月、「みなかみ」(群馬県、新潟県にまたがる地域)がユネスコエコパーク(生物圏保存地域、英名BP=Biosphere Reserves)に選定されました。「ユネスコエコパーク」は、貴重な自然や生き物を保護しながら、自然と人間社会との共生を目指す地域をユネスコが登録する制度で、日本では大台ケ原、屋久島、志賀高原など9のエコパークが選定されております。 我々としてもこれら申請にあたり資料提供などの協力をして参りましたが、これからもますます協力していかねばと、責任の重大さを感じさせられます。